Varnish

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更新日 2017-05-10 | 作成日 2007-10-01

nobbywood surfboardsには、
Varnish(ニス仕上げ)のサーフボードがあります。



Photo by Ryo Uchiyama近代サーフボードに広く使用されている
ポリエステル樹脂もしくは、エポキシ樹脂を使った
ファィバーグラッシング(FRP)は、
・水の浸透を防ぐ (防水)
・ボードの強度を保つ (補強)
主に、この2つの目的で使用されています。

木で組んだウッドブランクスには、
既に強度(衝撃に強い・折れにくい)があり、
ファイバーグラスを使わなくても、
ボード自体に剛性があります。

ニスの柔らかな防水層は、軽さと、
木本来の’しなり’を生かせる利点があります。
また、環境負荷が少なく作れる点もあり、
1950年以前のこの手法は、
自然に優しいオーガニック・サーフボードへの
一つの方法だと考えています。


1926年、ハワイのLorrin Thurston (ローリン・サーストン)が
初めてバルサでサーフボードを作り、
1929年には、Tom Blake (トム・ブレイク)が、Hollowタイプの
ウッドサーフボードを作り、Patent(特許権)を取得しました。
その頃の防水層はVarnish (ニス)が主流でした。

当時、Varnishの防水層は非常に薄くて柔らかく、
特に木の材質自体も軟らかいVarnish・バルサ・サーフボードの場合には、
すぐにへこんだり傷が付きやすかった為、
1947年、Bob Simmons (ボブ・シモンズ)は、バルサにFRP防水加工
(ポリエステル樹脂+グラスファイバー)したウッド・サーフボードを作りました。

私達のVarnish仕上げタイプは、先ずエポキシ樹脂を全体に浸み込ませ、
ボード表面の硬度を上げた後に、
Varnishで紫外線からの劣化を保護する方法を採用しています。
この工法は表面にFRPの強固な膜を作らないので、
木本来のフレックス性を損ないません。
波からのバイブレーションをより自然に感じられます。

但し、表面硬度はFRPほどはありませんので、メンテナンスは必要です。
Varnisを3~4年毎に塗り直していく事で、細かいへこみや傷を埋め、
紫外線からの保護を持続させ、結果、大変に長く使い続けられます。
年月の経ったウッドサーフボードは 味わい深い道具になると考えています。





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